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第2章 自分との闘い
お父さん…!!絵梨…!!
私はずっとずっとずっと自分が大嫌いだった。
なんの取り柄もなくて、平凡で要領も悪くて…
でもお父さんもお母さんも、
そんな私を受け入れて大事にしてくれてた。
時折よろける箒のコントロールも
今は気にならないくらい全速力で司令塔に向かっていた。
暗がりの空も慣れてくれば、なんて事ない。
自分なんて…って言えるうちは甘えられる場所があったって事だったんだ。
こんな時になって、ようやく気づくなんて…
「アァアァーー」
お願い、どうか無事でいて!!
大声で叫び、全速力で飛ばした。
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