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なに?!
思わず音の鳴った方を振り返って窓の外を眺める。
各地区に設置してあるスピーカーからがガガガ…という音がして緊急速報が流れた。
《緊急速報をお知らせします。
緊急速報をお知らせします。
何者かの侵入によってブレーカーがダウンしました。復旧の見込みは立っていません。皆さま手動電源にお切り替えの上、次の放送まで安全な場所で待機してください》
何者かの侵入どういうこと?
そう思った次の瞬間、
家中の電気が消え、ロボット達が全てフリーズしてしまった。
機械化された日常は、
その主電源が止まってしまうと全てが停止してしまう。
暗がりの中どうにかそれぞれのロボットを探し当て
手動に切り替えると何体かはようやく動き出した。
何体かは動かないままということは、
お母さんが、モーターの充電をし忘れていたんだと思う。
手元に置いてあった携帯も、確認してみたけれど電波が繋がらないような状況だった。
これは…非常にまずい…
手元の携帯のライトを点けて周りの状況を確認する。
プープープーと大きな警音がして、
再び緊急速報が入った。
《皆さま危険です、危険です。刃物を持った何者かがこのエリアに侵入してきて…ヴ…プープープー》
途中から音が聞こえなくなる。
やばい、何者かに乗っ取られる?!
それよりも司令塔にはお父さんがいる…もしかしたら妹の絵梨も居てるかもしれない。
気づいたら私は箒を片手に外に飛び出していた。
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