番外編Ⅵ

28/63
前へ
/163ページ
次へ
「そこで自分の写真Upしたろ? ワインの棚かケースに寄りかかって 目を閉じて、こう、、格好つけてるヤツ ワイン好きの知り合いが見せてくれて、 ―驚いたな。 雰囲気が変わってて、最初気がつかなった、」 咲は挑発に乗り、その時見たと言う写真の ポージングを真似てドヤ顔をした 「…―そんなに俺に似てたのか?」 「()ぼけなくてもいいだろ、 市ヶ谷(いちがや)って名字(みょうじ)も同じだし、間違いない、」 「イチガヤ?」 何だそれは?と一瞬わけが分からなく 一ノ瀬は聞き返した 「偶然だなんて言わせないからなっ!」 どうやら俺の名字を間違えて力説している それが可愛く思え、一ノ瀬は下を向いて なんとか笑いを()えた 「じゃあ俺は一ノ瀬だから、 咲の見間違いってコトになる。」 面白くて、ついからかってしまう 「…あ?い…?い、イチノセだよっ イチノセだった。やっぱり、そうだ、」 「何回間違えれば覚えるんだ(笑) 記憶力がいいのか、悪いのか―、、、 その写真の記憶もあやしいもんだ、」 耳まで赤くなり動揺する咲を見て、 堪えきれず吹き出してしまった
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

316人が本棚に入れています
本棚に追加