番外編Ⅵ

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「いいや、その顔だよ、 少し老けたけど、間違いないって!」 「老けた…(笑) 紳士的になった今の方がイイ男だろ、」 ヤケになっている咲を落ち着かせようとしたが、 余計にからかっている 「ふっ、ふざけんなって、あっ! 今、認めたな?」 「隠したわけじゃない ピノ・ノワールで働いていたのは本当。 ただ、 その写真を投稿したのは俺じゃないし 俺が眠っている時に誰かが撮って、勝手に投稿してたんだ、 本当に俺なのか確認して削除しようと思った、いい迷惑だから。 でも、気づいた時には店は閉店、 全て消えて―、写真自体俺は見て無い。」 「……知らない?嘘だ…、、」 寝たフリをしているのを撮ったんじゃないのか? (寝顔まで格好いいのかよ) 「咲みたいに興味本位で聞いてくるヤツが 居なければ、俺だって―、そんな写真を 撮られてたなんて知らなかった、」 「興味本位ってわけじゃ…その…、、 急に脳裏に、パッて…、」 哀しそうな一ノ瀬の表情を見て、咲はしどろもどろに返答した
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