番外編Ⅵ

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MALSANNEに到着し店内へ入ると 尾上は絢香に言葉をかけ、二人で奥の厨房へと移動した ロビーのソファーで目を閉じ休んでいた巳耶 誰かが近くにいる気配がして、うっすら目を開けた ――あれ?ココ…は? すぐに状況が把握できなかった お腹のあたりに重さを感じた 驚いたが、すぐに誰かわかった 「店長…、おかえり、」 尾上の店に来て、お昼食べて、―それから 酔っ払ってしまった 「大丈夫?」 一ノ瀬はしゃがみ込み、体重がかからないよう頭だけ巳耶の身体にもたれ掛け、聞いた 「うん、食べ過ぎちゃった、どうしよ、 全然手伝いもしてないよ、」 巳耶からは店長の頭と背中しか見えていない。 心配してくれてるけど、逆に店長の方が弱まっているような気がして、手で頭を撫で巳耶は笑った 「…、」 何も喋らず巳耶の身体の体温を確認するようにじっとしている 「どうしたの?」 「充電中――、」 「えっ?……うん、」 顔をスリスリしてきて、くすぐったく感じた ギュッと腰のあたりを抱きしめてきて 思わず声が上がりそうになった
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