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巳耶の身体を手で擦り、頭をくっつけたまま
一ノ瀬は、まるで甘えているようだった
抱き締め返したいと思ったが、
流石に店では、躊躇う
好きなワイン関係でも、初めて会う人と話して疲れたのかな?
意外とそういう気疲れをする人なんだと
最近わかってきた
落ち着くまでそっとしておこう――
「――…はー、癒される…、」
一ノ瀬は大きく深呼吸をして、大袈裟に手を動かした
「ひっぁっ……、、」
胸の下から脇に触れた瞬間、巳耶は身体を
反らして声が出てしまった
「えっ、俺、ヘンな触り方してないぞ?」
「した!もぉっ、店長可愛いーって思ってたのに、」
「バカ、カワイイってなんだよ、そういう
反応するのが―…おい、」
ズルズルと一ノ瀬の腕から逃げようとして
ソファーから落ちそうになる
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