番外編Ⅵ

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巳耶の身体を手で擦り、頭をくっつけたまま 一ノ瀬は、まるで甘えているようだった 抱き締め返したいと思ったが、 流石に(ここ)では、躊躇う 好きなワイン関係でも、初めて会う人と話して疲れたのかな? 意外とそういう気疲れをする人なんだと 最近わかってきた 落ち着くまでそっとしておこう―― 「――…はー、癒される…、」 一ノ瀬は大きく深呼吸をして、大袈裟に手を動かした 「ひっぁっ……、、」 胸の下から脇に触れた瞬間、巳耶は身体を 反らして声が出てしまった 「えっ、俺、ヘンな触り方してないぞ?」 「した!もぉっ、店長可愛いーって思ってたのに、」 「バカ、カワイイってなんだよ、そういう 反応するのが―…おい、」 ズルズルと一ノ瀬の腕から逃げようとして ソファーから落ちそうになる
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