番外編Ⅵ

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尾上はツカツカとソファーに近づくと 一ノ瀬と巳耶に話しかけた 「じゃれ合ってないで、昼飯食べて早く手伝え。」 「はーい、」 びっくりして動きが固まった巳耶の脚を、 下ろすと、一ノ瀬は軽く返事をした 「お、尾上さん…、ごめんなさい 寝ちゃって、私―…、」 巳耶は慌てて上半身を起こしてから、尾上に向かって頭を下げた、 食べて、そのまま寝てしまうなんて 子供か、 「いやいや、イチが全部悪い。 酔は冷めたかい?」 「俺ぇ?」 何でだよ、と腑に落ちない顔をして カウンター内へ入っていった 何度か来て料理も作っていたので、自分の家のように行動する店長 ……私のアパートでも最初からそうだったが 「そうよ、ちゃんと言っておいてよ、 酒類禁止って、」 絢香もひょこっと顔を出し笑い、一ノ瀬に ダメ出しをした 「すみませんっ!もう何でもしますっ 私に出来る事、手伝わせてくださいっ!」 店長が責められている事態に 深々と頭を下げたまま、恐縮する 「手伝い―、、そうだなぁ、 何かあるか?」 尾上はチラリと絢香を見た
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