番外編Ⅰ ホテルに誘った夜

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「じゃ、そろそろ出るか、」 ザバッと、躊躇(ちゅうちょ)なく湯船から立ち上がり バスタブを跨いだ 巳耶は顔を背けた そんな様子を見て思った 「里中さんって初めてじゃないよな? 何で、そんな恥ずかしがるの?」 「初めてじゃないですけど、 普通ですよ、店長堂々としすぎつ!」 「そうかな? 欲しくなるかとおもって、」 笑って一ノ瀬は洗面台からバスタオルを取って巳耶に渡した 「ならないです、 男の人の…怖くて、、」 バスタオルを身体に巻き付け 下を向いたまま喋った 「―えっ…」 「あっ、、その、 男の人は怖い訳じゃないんだけど、 何か、男のモノ…が、」 一ノ瀬もバスタオルを腰に巻き付け しゃがみ、巳耶の顔をみた 「…今、怖くない?平気?」 コクンと大きく(うなづ)いた
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