番外編Ⅰ ホテルに誘った夜

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まさか…嫌な予感がした 俺と似た経験をしてるのか? 何があった…? 「俺…、怖かった? 怖いの我慢してた?」 心配して、それだけ聞いた 巳耶はフルフルと頭を振った 「気持ちよかった、」 一ノ瀬はホッとし タオルで優しく頭や肩を拭いてあげた 「びっくりした…、」 「…店長ってホントわかんない人だよね、」 「俺?俺は単純だろ、」 「こんなに優しくしてくれるし」 「いつも優しいだろ、」 ふっと笑って、お腹にキスした 「今だけ優しい…、」 巳耶は気がついた そうだ、私達彼氏彼女でもないんだ、 体だけの…、 そう思うと最後まですると、これで終わりなのか、と哀しくなった 「どうした? 嫌なの思い出しちゃった?」 「ううん、違う、大丈夫…、」 明るい顔を作ったが、一ノ瀬の優しい声に涙が出そうになった
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