しゃぼん玉

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※※※※  精進落としの料理を、タケルはやっぱり食べられなかった。「お腹減っとらんもん」と、笑いながら駄々を捏ねた。  けれども誰も、それを咎める人はいなかった。  俺はきっと忘れない。  タケルの叫び声と突き抜けるような青い空。そして空に舞う、しゃぼん玉を──
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