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尋ねるとショウくんは あっ、と我に返ったように私を見た。
「えっと…ちょっと想像したんですけど、もしその砂浜に当時の美帆子さんと今の美帆子さんが居たら、僕は今の美帆子さんに話しかけるだろうなって」
トクンと胸が動く。
「でも当時ってきっとショウくんくらいの歳よ?」
「だからこそですよ。
今の美帆子さんは、当時よりもっともっと魅力が重なってると思います」
真っ直ぐな瞳で見つめられる。
その表情はどんどん切なさを帯びていく。
「そう言ってくれるのはショウくんだけよ」
ほら食べよう?
あまりにも切なそうな顔をするショウくんを見ていられなかった私はトングを手に取り、明るくそう言った。
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