Ⅰ ~美帆子side~

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はっきりと名前を呼ばれ 一瞬跳ねた気持ちを抑えてゆっくりとそちらを見上げてみた。 「こんにちは。ショウ です 」 青年がにこりと笑う姿はネットで見た写真より 当たり前だが人間味があって ほっとした。 彼の服装は大人っぽ過ぎず、 でも私くらいの年の女性と並んでも 不自然でないくらいのしっかりめ、 かつカジュアルな格好をしている。 「はじめまして。 どうぞ おかけになって下さい」 彼が目の前に座ってから 二人席のテーブルってこんなに小さいのねと思った。 体型は若いからか細身でシュッとしているが やはり肩幅なんかは男性で 少しドキッとしてしまう。 そこから二人は飲み物を頼んだ。 彼がホットコーヒーにしたので 私もそれにした。 飲み物は何でも良かった。
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