Ⅰ ~美帆子side~

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私は堪えきれず ぷっと吹き出した。 それで彼は理解したのか『ちょっと~』と困ったように笑い出す。 「ごめんね なんかつい。 でも大丈夫よ もしまたお願いする時があったら またあなたを指名する」 私は少し姿勢を正してから鼻から息を吸い、吐いた。 「...だから、その時はお願いね?ショウくん」 自分でも驚くほど名前を呼ぶのに緊張した。 その一気に熱が体を巡ったような感覚は 家に帰るまで残っていた。
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