Ⅱ ~ショウside~

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「外で遊ぶのも好きだったし。 ......ってあんまり言うとショウくんの中での 私のイメージ崩れちゃうかな」 そうですか?と言うと 美帆子さんはちょっと笑った。 「だって 追いかけっこ大好きって 顔じゃないでしょう?私 」 初めて会った時よりも美帆子さんは よく笑うようになっていた。 気を許してくれている気がして嬉しかった。 「まぁ、たしかにそうかもしれないです。 ピアノとか...習い事多くやっているイメージは正直ありました」 「ほらやっぱり。 ご近所の方々もそう思われてるみたいでね。 良いところ育ちって話が勝手に進んでいるの」 違うんだ と内心思った。 言わなかっただけで、自分もそうだろうと 勝手に思っていた。 ということは結婚を機に生活が変わったのだろうか。 もっと知りたかったが、あまり聞くのも良くないし 話してくれる時を待とうと思い、黙ることにした。
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