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しかし両親の強い勧めで結局は…。高等部に上がる時だってそうだ。そして生徒会入りも…。
「ふぅ…」
声は出さず、息だけ吐き出す。
いい加減、開放されたいと思う反面、光雅に大切にされることが心地良かったりもする。
でも本当に、高等部を卒業したらどうするんだろう?
この近くに大学はない。電車で三十分も行けば、いくつかはある。けれど光雅の偏差値を考えれば、都心の大学へ行った方が良いのは明らかだった。
そうなれば光雅はマンションから離れなければならなくなり、オレは…開放される。
さすがに大学までは口出ししないだろう。大学に入ればきっと、光雅の関心だってオレ以外に向く。…いや、向いてくれないと困るんだ。
悶々としているうちに、昼休み。
「は~あぁ…」
重く深いため息をつき、手ぶらで生徒会室に向かう。
生徒会室は特別教室棟の四階にある。昼休みの時間、そこはオレと光雅の貸切となる。
「朝食は洋風だったから、昼食は和風にしてみたんだ」
三重箱を開けながら、隣に座る光雅は楽しそうだ。
中身はオレの好物ばかり入っている。炊き込みご飯のおにぎりを食べながら、オレは疑問を問いかけてみた。
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