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 オレの方が頭を抱えて、悩んでしまう。歳の差の効力も、高校では通用しないのかもしれない。  光雅なら、ヤル。必ず実行する。そして来年には、同じクラスになる可能性も高い。更には光雅と同時期に大学に通う確立も、かなり高い…! 「そっそんなことしなくても良いんじゃないか? 大人しく真面目に進級して、卒業しろよ」 「でも綾と一緒にいられる時間が増えるなら、ボクは何だってするよ」 「何で…何でオレなんだよ?」  泣きそうな声で言うと、光雅は真面目な表情を浮かべた。  コレはマズイ! 身の危険を感じて光雅から離れようとしたが、すぐに肩に手が回され、引き寄せられた。 「―言わなきゃ分からない?」 「…分かりたく、ない」 「ヒドイなぁ。ボクはずっと、お前の側にいたいのに」  空いているもう片方の手が、オレの指に絡まる。 「好きだから」  そして耳元で熱く低く、囁いてくる。 「綾のことを愛しているから。一分、一秒でも側にいたい」 「光雅…」 「綾もボクのこと、好きだよね?」 「…自信家だな」 「そうかな? 自覚があるだけだと思うけど」  肩を強く引かれ、顔が近付いてきた。 「んっ…!」  そして重なる唇。軽く開いた口の中に、光雅の舌が入り込んでくる。甘い…。口の中が蕩けそうなほど甘くて、熱いキスを味あわされる。 「んむっ…ふぅ…」     
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