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しかしどう考えても、あの侵入者の方がおかしいと思うのは、オレだけじゃない気がする。
「何で毎朝毎朝、隣の家に来て朝食を作るんだよ?」
侵入者こと真宮まみや光雅こうがの家は、オレの家の隣だ。
ここら辺では目立つ高級マンションが、オレ達の住居だった。同じ八階で、くしくもオレの部屋と光雅の部屋は角部屋同士なので、向かい合っている。
オレが小学校に入学するのと同時に引っ越してきてからというもの、アイツの顔を見ない日はほとんどない。
それがまた嬉しいような、イヤなような、とっても複雑な気持ちになる今日この頃だった。
「…と考えている間に準備するか」
あんまり遅いと今度は腕を捕まれ、強制的に準備をさせられる。…しかもアイツは満面の笑みと優しい口調で命じるから、背筋が凍り付く。
バスルームに行き、シャワーを浴びるのが日課だった。なかなか目覚めが悪いのが、オレの短所だ。
風呂から上がった後は、髪を拭きながら学校へ行く準備をする。ドライヤーで適当に髪を乾かし、制服に着替えて、カバンを持ってリビングに行く。
しかし廊下に飾ってある等身大の鏡を見て、うんざりしてしまう。
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