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 鶏肉や野菜やハムなど、盛り沢山の具が入ったサンドイッチは本当に美味い。パンまで手作りなのは、素直に感心する。 「けどさぁ、毎日言っている気がするけど、本当にもう良いんだぜ? オレだって高校二年だし、メシぐらい一人で何とかなるし、学校だってサボらず行くし」 「そこに『ちゃんと』という言葉が付けば、ボクも安心して一人で行動させるんだけどね」  涼しい顔で毒を吐きやがった。  確かにオレは多少なりと、ズボラなところがある。そこは自覚していたが、そんなの今時の男子高校生ならあって当たり前だとも思うんだが…。 「…光雅だって、自分の時間が必要だろう?」 「今こうして綾と一緒にいる以外に、必要な時間なんてないよ」  ううっ…! 反撃に困る攻撃…いや口撃をされてしまった。 「そうだ。今日は帰りに買い物するから、教室で待っててくれ」 「買い物ぐらい、友達と行けよ! 何でいっつもオレが付き合わなきゃいけないんだよ!」 「綾以外の人間とじゃ、つまらないから」 「ぐはっ!」  テーブルの上に倒れ込んだオレを、光雅は楽しそうに見つめている。 「…と言うのは半分本音で」 「半分もかっ!」     
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