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光雅は現在高校二年生で、生徒会会長。
オレは高校一年で、生徒会書記。…書記と言っても、光雅が推薦したからなったようなものだ。
「はぁあ…」
二年の校舎に向かう光雅には、生徒達の熱い視線が集まっている。いや、視線だけじゃない。人も集まる。
「…いつまでこうなんだろうな?」
低く呟き、一年の校舎に向かう。
三階にあるオレの教室には、すでに大半の生徒がいた。まだホームルームがはじまるまで二十分もあるのに、真面目な生徒が多いこと。
「おはようさん」
「ヤス、おはよ」
「おはよー、ヤス」
気さくに挨拶を交わしながら、窓際の席に着くなりオレは机の上に倒れ込んだ。
「あ~、つっかれたぁ」
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