2、ピンクのチューリップ ~愛の芽生え~

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「なぁ、橋宮と何かあった?」 学校が見えなくなってきたところで、颯太がいきなり核心をつく質問をしてきた。 「な、何かって?」 「なんか、二人の雰囲気がいつもと違った」 なんと曖昧で中途半端な答え…! でも、直感的に何か感じ取っている。 誤魔化す事はしたくなかったので、『顔接近事件』の話を正直にした。 …と、言っても私が顔を近づけ過ぎただけなんだけど。 聞き終えた颯太は「ふ~ん」と言ったきり口数がいつにもまして減っておとなしくなった。
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