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朝、家を出て学校に向かって歩いていると、大抵後ろから颯太に声を掛けられ一緒に登校する事が多い。
特に一緒に行く約束をしている訳ではないのだが、単に家を出るタイミングが同じなのだろう。
しかし、確かにこれでは彼氏が出来なくても仕方がないなと思って心の中で笑ってしまう。
でも、颯太との関係がとても心地良いので、このままでもいいかなとも思っている。
散り始めた桜並木の下を歩きながら会話をする。
「詩織、今日は図書委員会だっけ?」
「うん、そうなんだ。颯太はサッカー部?」
「おお、でも今日は筋トレメインだから早めにあがれる…はず」
「ふふふ、そっか。毎日大変だね。早くあがれるといいね」
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