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病院の屋上に降り立った僕は、フウヤにさよならを告げた。
ーーショウヤ、君の成功を祈るよ
フウヤは僕の前髪を持ち上げて、額にキスをした。僕はシュルシュルと音を立てている風を優しく抱きしめた。
「フウヤ、ありがとう。僕たちはずっと友達だからね」
ーー友達か。そうだな。また会おう! ショウヤ!
その声は真っ暗な空へと消えて行った。
僕はいつまでも空を見上げていたけど、拳を握って大きな声を出した。
「フウヤー! 僕は絶対また君に会うよー!」
そうして病院の中へと足を踏み入れた。
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