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「ハッピーハロウィ~ン!!
皆さん、楽しんで下さい!!」
ダンディな吸血鬼の仮装をした社長が、開会の挨拶をする。
血の色のワインを持って乾杯で始まった。
「赤滝先輩、僕、社長と仮装が被っちゃいました!
社長はお金持ちの吸血鬼ですけど、僕は雑魚キャラの吸血鬼ですね。
ああ、もう、悔しい位、社長が格好良い!!」
お金のかけ方も違うのだろうが、社長はパリッとした燕尾服に質の良いマント姿だ。
対してこいつは、量販店の安いマントに白ワイシャツ、蝶ネクタイだ。
中身も違うが、値段も違う。
「先輩の仮装、斬新奇抜ですね。」
可哀想な人を見るような目で見ないでくれ。
おれだって、何でこんな恰好してるのか分からないんだからな。
「人体模型っすか?
先輩の手作りなんですか?」
そう、俺は人体模型のような、心臓だの肝臓だのの絵を描いた服を着ていた。
一応マントで隠しているが、体にピッタリすぎて落ち着かない。
勿論、俺の手作りではない!!
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