ゆめ

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ゆめ

 怖い夢を見た。  あなたが死んでしまった世界の夢。  けれど、私の隣に変わらずあなたがいる。  「おはよう」って言って    いつものようにキスをして微笑んでくれる。  触れた唇が、ひんやりと冷たい。  家に帰れば、変わらずあなたがいる。 「おかえり」って言って  抱き締めて笑ってくれる。  私を包む身体が、ひんやりと冷たい。  この景色すべて、いつもと変わらない。  けれど、あなたは私にしか見えない存在になってしまった。
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