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「ねえ、指きりしてもいい?」
私が言うと
あなたは少し戸惑ったような顔をして
「うん。いいよ」と言った。
互いの小指を絡ませて
私はあなたを見つめて言った。
「指きりげんまん、嘘ついたら私のこと連れてって。指きった」
「ちょっと、勝手に変なこと言わないでよ。そんなの、指きれない」
「ダメ。もう指きっちゃった」
私は
困った顔をしたあなたにキスをした。
そして、あなたに微笑んで言った。
「あなたったら、嘘つくとすぐ顔に出るんだから。ぶきっちょは死んでも治らないのね」
「君が急に変なこと言うからだよ。そんなこと言われたら、ずるいよ」
「ふふふ。これからも一緒だよ」
「うん。君が望むまで、僕はずっと一緒にいるよ」
そして、見つめ合い、誓いのキスをした。
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