ゆめ

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 目覚めたら、隣にあなたがいた。  同じ体温のあなたが、私の隣で微笑んでいた。  「おはよう」って言って  いつものようにキスをして微笑んでくれた。  触れた唇の感触が嬉しかった。  ああ、おんなじだ。  よかった、夢だったんだ。  私は嬉しくて、あなたに抱きついた。  「あのね、私怖い夢を見たの。あなたが死んじゃった夢」  「あっ、僕も同じ夢を見た。君が死んじゃった夢」    「すごく怖かった。でも、よかった。起きたら、あなたがいた」  「僕もよかった。起きたら、君が眠ってた」  「ねえ、今日のドライブどこまで行く?」  「そうだな、伊豆あたりまで行こうか」  「付き合って初めて行った場所だね」  そう言うと、あなたは微笑んで私をギュッと抱き締めた。
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