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「カシャン、カシャン、カシャン」 連射するシャッター音が鳴り響いた。
渡り鳥は一瞬、静止したかのように感じられた。写真という技術は動きがあるものを静止状態として記録するもの。でも、被写体自身が静止することなんて自然法則ではあり得ない。
A「あり得なくはないのよね。これが・・・」
B「君は、一体・・・」
A「その先はいろいろあるわね。まずは最初の疑問に答えるわね。このカメラはあなたが薄々感じているように被写体の動きを止めることが出来るの。あの虫や鳥が止まったようにね」
B「動きが止まるって、心臓も・・・」
A「ご名答。心停止、つまり死」
B「何のためにそんなことをする必要があるのだ」
A「それはあたしが死神だからよ」
少女はそう言うとレンズを草間に向けた。
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