ネコと乙女

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見つけた。彼女だ。 A 「あっ、」 A 「寒くないの?」 B 「にゃお~ん。うにゃんうにゃん」 A 「何か食べるものは…」 B 「そんなことより報告書を」 A 「失礼しました。司令。地球人に対する生態観測はこちらに」 アルファー型オメガ3314AQパワー系2018風少女ロボットは、 手にした小型機具を私に差し出した。 機具は彼らの生活に密接した道具を模したものだ。 蓋を開けると空洞があり、観測用に収拾された生物が青い膜の中でひしめいていた。 みな、眼を閉じている。 彼女がシャッターのボタンを押した。 光りが降り積雪の隙間からのぞいた花を、カメラはのみ込んだ。 B 「明日の会議で結果がわかる」 A 「はい」 私は空中に停止する母船を見上げた。 今日はヒゲがちくちくする。 ぺろり腕をなめた。 彼女が手にする報告書に内蔵された、時限爆弾スイッチを押してもらうか。 すべては明日決まる。 ワーッと歓声が上がった。 思わずふりむく。 B 「あれはなんだね」 原始的な板の前で、一律に黒い服を着た未成熟な生き物が跳ねていた。 A 「ああ、この星の風習ですわ。ゴウカクハッピョウと言います」
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