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彼等の協力を得てブルラはなんとか世界樹に辿り着いた。
すると、そこの根本に住む妖精の国の国王は彼等の様子を見ていた。
「そうか………ブルラ………長い間ご苦労じゃった………」と申し訳なさそうに頭を垂れた。
そんなことも知らずに妖精達はせっせとブルラを世界樹の頂上に向かって飛んだ。
彼女の命が尽きる前に………。
あれから何時間が経って、どうにか世界樹の頂上に着いた。
そこから差してくるのは煌めく太陽の光だった。
その光に目を眩む一同は狼狽えるが、ブルラだけは真摯に注目していた。
まるでその夢を待ち望んでいたかのように。
皆は疲れはてて葉の上で四つん這いになって息を乱していた。
しかし、ブルラだけはしっかりとした足取りでそれのぎりぎりの所まで歩いた。
その様子を見ていたガルヴァは慌てて母の元へ寄り添った。
彼女が見たいものを自分も見たいと思って体が動いた。
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