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そして、彼女の首が無くなったとき、ブルラの瞳に大粒の涙を溢れさせようとしていた。
「ああ、この綺麗な空…………イサエルと見たかったな」
最後は愛しい人を呼ぶかのように彼の名を呼び捨てにして、いつもの敬語を外していた。
こうして、ブルラの一生を終えた。
その後光の粒は何処かへ向かって飛んでいった。
まるで愛しい人の元へ向かうような雰囲気を漂わせていて………。
その様子を見ていた妖精達は彼女が消える瞬間までずっと涙を流しながら見つめていた。
「母上…………安らかにお眠りください………」
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