夜空のむこうに見える過去

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ーー2006年12月19日13時… 玲央奈の婚約者だった立花亜里沙の       「遺体のない葬儀」が       執り行なわれようとしていた。 発見されたのはーーーー   彼女の筆跡であることが確認された遺書に        彼女の靴・携帯と  彼女が飛び降りたとされるビルの手摺に残る        彼女の指紋だけで、 遺体はどこからも…   いつになっても発見されることはなかった。 失踪から二年後、      ついに父親が娘の死亡届けを提出し      葬儀が執り行われることになった。        ーーーーーーーー        三日月が微笑む夜…        白い兎が笛を吹き…        二つの太陽と流星が        同じ血で塗られる。        千年前の言い伝え…          頼朝伝説…         信じられる?        ごめんね…レオ。        ーーーーーーーー この不可解なメールだけを残し    忽然(こつぜん)と彼女は俺の前から姿を消したのだ。 そして…彼女の失踪から二年後の葬儀からこの物語は始まる。
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