夜空のむこうに見える過去

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都会ではめずらしい白過ぎるほどの…        彼女の涙とも思える     真っ白な雪が降り積もろうとも その外観を変えることのない   ビルの中の孤島のような敷地の中央にたつ     中世ヨーロッパの城を   思い起こさせるような大きな建物の外で、 停止した「時の闇」に君を葬り去る深紅(しんく)のマントでその姿を(おお)う悪魔を見つめるのみ。 そう…君の未来も…そして僕の未来も…どこまでも続く無限の闇に消し去られたのだ。 そんな過去に想いを馳せていたとき後ろから僕を呼ぶ声がした。
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