七日を飾る花

1/12
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ

七日を飾る花

アヤカシ、妖怪、化生に物の怪。それらは人の世に現れるお化けの類。 映画にドラマ、小説に漫画、伝承や噂話……彼等はあらゆる物語に現れては、私達を怖がらせたり楽しませたりする。 ならば私のこの日々も、いつか物語の一部に組み込まれる日が来るのだろうか。 これからお話するのは、とある茶房で過ごした日々。 一見すると小さな二階建ての日本家屋。けれど東には人の世に繋がる橋を持ち、西にはアヤカシの世に繋がる橋を持つという、一風変わったお店。 その名を『茶房 幻橋庵(げんきょうあん)』という。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!