七日を飾る花

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そこから先は嵐のようだった。 お客さんが仲間を連れてきて、あっという間にお店の中がアヤカシでいっぱいになった。 テーブルを全てくっつけて、ありったけの椅子を用意して。入りきらないアヤカシ達には二階を貸して…… 「右門、お前はチビ春と手分けして軽食とコーヒーの準備を。俺は髪飾り作りを手伝ってくる。なに、こういう作業は割と得意だ」 そして左門さんは私達に指示を出すと、アヤカシの輪の中にずいずい入っていってしまった。 「左門さん、大丈夫なんですかね……」 「あれで手先は器用だから大丈夫。僕らは言われた通り軽食とコーヒーを準備しよう」 右門さんがそう言うなら大丈夫なんだろう。私は彼の後について厨房に向かった。 軽食は右門さんと相談して、作業をしながらでも食べられるサンドイッチに決めた。中身は、マッシュした卵にマヨネーズを混ぜて塩コショウで味を整えたものと、ハムとチーズとキュウリを挟んだものの二種類。 右門さんと手分けして具材を挟んで、小さく切り分けて行く。 「小春、作り終わったら休憩して。コーヒーは僕一人でも用意できるから」 右門さんが優しい言葉をかけてくれる。 本当ならコーヒーも手伝いたいところだけれど……バイトの私には、まだまだ美味しいコーヒーを淹れられない。 ここは大人しく右門さんの言葉に甘えよう。やりたいこともあるし。 「ありがとうございます」 私はお礼を言うと、サンドイッチをひとつでも多く作るべく作業に集中した。
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