プロローグ

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「いいですよ、僕のことをご存じなんですか?」 「もちろんです。新進気鋭の映画監督ですよね。 元恋人同士をバッティングしたり、同性愛疑惑のある俳優を同性愛者役で起用したりと、よくも悪くも作品は話題作になる」 「そう、僕の悪いうわさも聞いているんですね、 それなら僕の作品に出て成功した役者が出世したと言う話もご存じですか。 僕の作品は全てあて書きなんですよ。その役者でなければ本当の意味で演じることができない」 「ですが、私は風見さんのような作品の作り方は好きにはなれません。 作品に出たことで引退してしまう女優さんや俳優さんもいるじゃないですか」
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