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「了解……って、誰だよ、その営業の新人!」
花の怒声にビクリとチームの新人の体が強張った。明日は我が身だ。
「それ言ってもしょうがない。チーフが頭下げてるっていうのを忘れないで」
「……そうだね、チーフに恥かかせらんない。ジェイ、やっつけるぞ」
「わかった。じゃ、今取り掛かってる方、資料のまとめ翔君と石尾くん、七生ちゃんに任せるね」
「え? 無理です、先輩!」
翔の泣きが入る。
「やろう、出来る範囲で。それでいいですか?」
「いいよ、じゃ石尾くんリーダーやって」
「はい」
まだ仕事に慣れてはいない。けれど資料のまとめだ。
(これなら必死だろうけどやるよね。いい勉強になる。急いでるものじゃないし)
結構ジェイも新人にはスパルタだ。
「私もプレゼンの準備、手伝いに入るわ。なんとかしよう! 営業だってウチの会社だし。互いにカバーするしかない」
こうして一丸となってクレームに連携して対応することになった。
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