8.思い合う心

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「了解……って、誰だよ、その営業の新人!」  花の怒声にビクリとチームの新人の体が強張った。明日は我が身だ。 「それ言ってもしょうがない。チーフが頭下げてるっていうのを忘れないで」 「……そうだね、チーフに恥かかせらんない。ジェイ、やっつけるぞ」 「わかった。じゃ、今取り掛かってる方、資料のまとめ翔君と石尾くん、七生ちゃんに任せるね」 「え? 無理です、先輩!」  翔の泣きが入る。 「やろう、出来る範囲で。それでいいですか?」 「いいよ、じゃ石尾くんリーダーやって」 「はい」  まだ仕事に慣れてはいない。けれど資料のまとめだ。 (これなら必死だろうけどやるよね。いい勉強になる。急いでるものじゃないし) 結構ジェイも新人にはスパルタだ。 「私もプレゼンの準備、手伝いに入るわ。なんとかしよう! 営業だってウチの会社だし。互いにカバーするしかない」  こうして一丸となってクレームに連携して対応することになった。   
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