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「先輩、いつもこんなに無茶なんですか?」
「どこが?」
「だって間を空けて、さっきの会議室の件を盛り込んで1分縮めろって……」
「いい方じゃないかな。今回はずい分細かくまとめてたからあれで済んだんだと思うけど」
「でも!」
「あのね、プレゼンって戦いなんだよ。こっちの製品を短時間で理解してもらって『他社とは違うんだ』ってシステムをアピールする。要するに受注の奪い合いだよね、ウチだけがプレゼンするんじゃないから。花さんはプレゼン向きなんだ、説得力があるから。けどそのうちみんなもやることになる。俺の初回はボロボロだったよ。みんな、頑張ってね」
溜め息が漏れる。
「みんな、時間が無い。言われたことをやって」
15分後には打ち合わせをして再度のプレゼンに備えた。
「どうだった? 叩かれた?」
「今日は少なかったよ。三途さん、ありがとう。短時間によくやったって課長に褒められた」
「ま! それは凄い! 頑張ったわね」
「でもやっぱりキツいなぁ、鬼課長は」
「たっぷり休んだからね、気合入りまくりなんじゃないの?」
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