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「これから課長と俺とジェイで打ち合わせがあるんだ。時間がかかるからお前たちが出した資料を基に自分たちなりのプレゼンを作ってみないか? ジェイと資料に目を通してからアドバイスはするから」
急な花の話に3人が目を合わせた。
「中身はあまり重たくないし納期も先だ。いい勉強になると思う。課長ほどじゃないけど俺が見てやる。そうだな…連休中はそんなの考えたくないだろう? 今日は23日か。28日にシステムをどう理解したか知りたい。そこまでは各自個別に考えること。3人でやるのは連休明けから」
3人が姿勢を正す。熱いくらいのやる気が伝わって来て花はニヤッと笑った。
「大丈夫だ、期待してないから。やれるとこまでな」
「はいっ!」
最初は(なんだ、こいつら)と思っていた花だが、こうやって育てていくことに大きな責任を感じて、それが結構楽しい。
「さて、行くか、ジェイ」
「うん」
蓮が立ちあがり、それに二人は従った。話がなんであれ、ジェイを助けたいという蓮と花の思いは同じだ。
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