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時計を見ると８時を過ぎていた。
（今日は何曜日だっけ……）
指を折って数えなければ分からないほど蓮は疲れていた、睡眠は足りているはずなのに。変な寝方をしたせいか肩と背中が痛い。ソファに横たわっているジェイの手を握ったまま寄りかかるようにして寝ていた。
ジェイがまだ寝ていて、胸が上下していることに安心する。
（シャワーを浴びたい……）
離れていいものか迷う。
（すぐ戻るから）
静かに立ってバスルームに向かった。
頭から熱めのシャワーを浴びてじっとする。後は手早く洗ってタオルで拭きながら部屋の方を覗いた。まだジェイは眠っている。
またソファのそばに座り手を握った。
（疲れてるよな、お前も）
自分が２３の頃を思い出す。親とケンカして子どもっぽく突っ張り、あの会社に入って同期と居酒屋をはしごしたり彼女と出会ってベッドの中で戯れたり。
それはなんて穏やかな日々だったのだろう。
（ただ普通に生活させてやりたいだけなのに。なんでこんなことになっていくんだろう……）
シャワーを浴びてすっきりしたはずなのに、またもやもやとしてくる。
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