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「ありがとう、花さん! これでやっと食べられる。お子様ランチとフルーツケーキにする」
(俺になに食えって言ってんだよ!)
しょうがない、サラダしか無い。ここのサラダはボリュームがありそうだ。チキンもたっぷり乗っている。
「俺はチキンサラダとコーヒーにする」
「足りる?」
「いいよ、腹減ったら何か買いに出る」
「ごめん……」
謝るジェイに、頭を掻いて花は申し訳なさそうに言った。
「どこでもって言ったのは俺だし。悪かったのも俺だし。いいよ、今日だけなら。付き合う」
「今日だけでいいよ、一回でいいんだ」
きっとそんなこと自分にしか言えない。そう思えば花の心も満たされてくる。
驚いたことにサラダは美味かった。ショーケースじゃ見えなかったが下にパスタも入っていた。
「美味い、これ!」
「ホント!? 良かったぁ!」
花がそう言うからほっとした。でも周りから見ればどうみても可愛い系の男が2人。
「食べて早く出よう。余った時間4階に行こうぜ」
「うん」
花はジェイに相談がある。
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