13.準備

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   休憩が終わる頃、みんながオフィスに戻ってきた。池沢と花は営業との打ち合わせでまだ戻っていない。 「だいぶ腫れてるな……」  蓮はオフィスを見回した。 「尾高! ちょっと頼む」 「どうしました?」 「まただ。お前の言っていた病院、今開いてるのか?」 「またって……足!? ジェイ、やられたのか!?」 「尾高、」 「あ、病院ですね、今は時間外です。2時から開きますが緊急で連れて行きますか?」 「いや、2時まで待とう。また診断書が要るな……」 「俺が一緒に行きますよ」 「俺も行きます!」  石尾だった。翔が不思議そうな顔をした。もちろん、何があったのかは知らない。ただ、石尾がジェイの病院に付き添うと言ったのは分かった。 「じゃ、頼む。正直尾高だけじゃ不安だ。相手が複数だと分かったんだから」 「はい。先輩、午後の業務は何をするつもりでした?」 「あの……」  ジェイも戸惑っていた。石尾が『先輩』と言ってくれた、心配しながら。 「あそこのホワイトボードのスケジュールをチェックして更新するつもりだったけど」 「じゃ、それやります。立ってるのはキツいでしょう? 業務リスト、ありますか?」   
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