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『どうした! ジェイは!?』
「大丈夫です、尾高さんも広岡さんも来てくれて。相手を捕まえました」
『ジェイを出せ!』
「はい」
その剣幕に、石尾は目配せしながらジェイに携帯を渡した。
「課長補佐、怒ってます」
小さな声でそう伝えた。
「チーフ、ごめんな」
『バカヤロー!! 何やってんだ、お前は!!』
「ごめんなさい……」
『ケガは無いんだろうな! お前に何かあったら……』
深呼吸が伝わってくる。
「帰ってきたらみんなで説教だ。いいな?」
「はい。分かりました」
蓮も花もみんなも、きっと怒るだろう。申し訳ないのと有難いのと。
芳樹を警察に引き渡し、ジェイの暴走はここで止まった。
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