14.暴走

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  『どうした! ジェイは!?』 「大丈夫です、尾高さんも広岡さんも来てくれて。相手を捕まえました」 『ジェイを出せ!』 「はい」  その剣幕に、石尾は目配せしながらジェイに携帯を渡した。 「課長補佐、怒ってます」  小さな声でそう伝えた。 「チーフ、ごめんな」 『バカヤロー!! 何やってんだ、お前は!!』 「ごめんなさい……」 『ケガは無いんだろうな! お前に何かあったら……』  深呼吸が伝わってくる。 「帰ってきたらみんなで説教だ。いいな?」 「はい。分かりました」  蓮も花もみんなも、きっと怒るだろう。申し訳ないのと有難いのと。  芳樹を警察に引き渡し、ジェイの暴走はここで止まった。  
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