14.暴走

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  「それだけじゃ済まないからな。さっきの打ち合わせで石尾たちに任せてたヤツ、納期が早まったって聞いた。引き続き石尾たちにはまとめを頑張ってもらうけど、そのバックアップをしてやってくれ。今回は俺抜きでそっちを進めるんだ。いいな?」  花の爆弾投下に焦ったのは石尾たち3人だ。 「あの、俺たちがプレゼンするんですか!?」 「バカヤロー! 誰がお前たちに会社の信用、預けるか! やるのはジェイ。その資料作りがお前たちだ」 「分かりました。石尾くん、翔くん、七生ちゃん。頑張ろう」 「はい!」  みんな自分の仕事に戻って行った。誰もが危機感を持っていた。 『仕事を早く回転させよう。手の空く時間を作ろう』  これから裁判も深刻になっていくだろう。何人もの手がランダムに抜けていく。それでも仕事に待ったは無い。  この時期の忙しさは半端じゃない。11月頃と同じくらい忙しい。それが8月まで続く。  正確で迅速な仕事。R&Dの持ち味を今こそ発揮する時だ。   
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