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二番目の結婚は、壮絶な出会いから
始まり壮絶な別れに終わった。
この彼のことが、いまだに忘れられない。
彼は、和製アルパチーノのような
顔貌で人当たりは良いものの
私には冷たかった。
でも、好きだから
仕草ひとつ好きだから
どんなに冷たくされても耐えれた。
別れてのち、風の噂で
彼が旅立ったことを知った。
オレと付き合えたなら、
どんな男でも通用するなどと
大言を吐いていた彼。
今もシャワーを浴びながら
問いかける。
ねぇ、本当なの?
私 強くなり過ぎたせいか、
どの男も逃げ出してしまうんだよ。
でもね、悪い男には引っ掛からないんだ。
すぐに見破れるだけの術を
あなたが教えてくれたから。
私だって甘えたい時があるんだ。
でも、しょぼい男ばかりで
甘えるなんて、もってのほか。
甘えてくる男には、私はあなたのように冷たく突き放す。
あなたに似た顔の男には、
弱いけどね。
空から見守ってね。
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