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「飲んだら、飯を食いに行く」と ボティスがカップの半端なコーヒーを示す。 「おう」 最近、ほぼジェイドの家に泊まってたから 食材も何もないしよー。 「飯食ったら、教会に行くのかよ?」 泰河が まだ機嫌悪そうに聞く。 朋樹とケンカになったんだよなぁ... 「仕方ないだろ?」 ボティスがカップ空けるけど 「珈琲」って、またオレにカップを渡す。 泰河に気を使ったのか、単純なおかわりかは わからんところ。ま、淹れるけど。 泰河は腹が鳴ってるし、棚にまだあった ビスコッティ取って、封開けて皿に出してる。 いつもコーヒーに浸けないで食うんだよな。 ... キュべレは、アバドンの奈落に 迎え入れられたんじゃないか? って おそろしい予測を、シェムハザが立てた。 『だとしたら、キュべレが目覚めるまでは アバドンが庇護をする。 奈落を出ないばかりか、誰も近付けないだろう』 目覚めた後は、アバドンはキュべレに仕える。 “底なしの淵” に。そして 終末が... ミカエルまで無言だった。 確かな証拠がなければ、ミカエルであっても 奈落を侵せないみたいだ。
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