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ガシャンッ!
驚いて見ると、建物の上から数本の鉄骨が落ちてきて散らばっている。
「ううっ」
男が下敷きになっていた。
するとそのマネキンの男が、砕けた両足を無くしたまま、身体を引きずって出て来た。
「ええ?あれ大丈夫なの?」
僕は慌ててルクアを見た。
ルクアは無表情な顔で「大丈夫さ。僕らの身体に宿っている命は、ボディの胸の中にあるんだ。
だから頭でも手足でも、簡単に交換出来るのさ。でも、もし胴体の胸の部分がやられたら…」と心臓の部分を指差して「死んでしまう」と言った。
それは便利な様でもあり、何故か使い捨ての様にも感じられた。
「さあ、着いたよ。ここが僕の家だ」
ええ?凄げー!
そこはまるで、宮殿の様な家だった。
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