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大広間は天井が高く、壁には大きな鏡が何枚も飾られている。そして上座の装飾された椅子に、その主人は座っていた。
「ようこそマヌカンへ。わしはロウと言う」と老人型マネキンが僕に語った。
ここマヌカンには、国家を治める王がいる。その王の名前はスウェイデンと言った。
誰もが信頼を寄せる王であるが、その王の座を奪おうと目論む反乱者がいるらしい。
どうやら王室の内部にいて、マヌカンの源である、" ホーム"を狙っているそうだ。
そこで王の側近であり、知恵袋のロウがそれを探るよう命じられたのだ。
「その " ホーム " って何ですか?」僕は訊ねた。
「うむ。" ホーム " と言うのは、最古のものと言われる木彫のマネキンじゃ。何世紀も昔に、ある傀儡子から作られたと伝えられる。そしてある時、その " ホーム " に魂が宿り、このマヌカンが誕生したのだ」
「でも、僕と何か関係があるの?」そこが問題だ。
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