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「実はツズキ殿。そなたにその " ホーム " を探して欲しいのじゃ。あれは外の世界、人間の世界に存在する。我々では手が出せないのじゃ。どうか " ホーム "を持ち帰って欲しい。マヌカンと人間の世界を渡れるのはそなたしかおらん」ロウは深く、頭を下げた。
「でもどうやって探せば?それに僕一人じゃ無理だよ」こんな子供一人で、何が出来ると言うのだ。
「ツズキ殿、これを見なさい」ロウは横の壁に備え付けてある鏡を手でかざした。
すると鏡に何かが映り込んだ。
「彼女の名前はドナウ。体術に長けた戦士だ。そして僕の妹でもある」とルクアが言った。
「えっ?妹?」
「ドナウを自由に出来るのはツズキ、君だけだ。彼女は " ホーム " の在り処を知ってるし、君の事も守ってくれるはずだ」
鏡に映っている彼女とは、いつも僕が目にしている女の子のマネキンであった。
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