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ここから実話です
4才の女の子が亡くなった。
新聞記事を読んで、私は泣いた。
幼稚園に通うのが、夢だと書いてあった。
心臓の病気で入院していたのだけれど、地震が起こって、病院が倒壊する可能性があるからと、転院を迫られたのだった。
Kちゃんの、お父さんは、最初は断った。
心臓が悪いのに、動かしてしまったら、死んでしまうかもしれない。
けれど、もし、病院が倒壊してしまったら、お医者さんが死ぬ。
Kちゃんの、お父さんは、悩んだ末に、娘を転院させることにした。
Kちゃんは、天国へ行った。
「病院の耐震化さえ、できていたら…」
お父さんと、お母さんが、世の中に必死に訴えていた。
私は、思った。
Kちゃん、お医者さんの命じゃない。
もっと、たくさんの、もっと、たくさんの人の命を、あなたは、守ったんだよ。
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