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「マジ。シヅはそういうの大丈夫?」
「大丈夫だよ。っていうか平気かな、塩対応するし」
怒った時一番冷たく静かになるシヅは粗塩をつけて美味しそうにから揚げを食べている。
私達は大学時代からつるんでいて、社会人になった今でも週末は何かにつけては集まっている。
気が知れた仲なので悪いニュースも良いニュースも、愚痴も妄想も何でも話せる場だったりするわけで。
ビールでから揚げの油を流した私はポニーテールに結んだ髪を撫でる。
「野郎共に質問。なんで女のくせにとかって言うの?」
突発的な質問も然り。
「パス。ミカミに譲る」
「え、うーん、夢見ちゃうから」
ミカミはイケメン部類の顏をしていて、大学の頃は紹介してとか賑やかだった。
まぁ一切紹介はしてやんなかったけど、めんどくさいから。
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